PureLine

「なぁ、
「何、神」
「何じゃねぇ」
「用件言いなさいよ」
「愛してる」
「―――は?」

いきなり何を言い出すかと思えば。
何が言いたいんだ。

「何よ、行き成り」
「いや、なんとなく。別にいいじゃねぇか」
「よくない」
「愛してる、って言いたいだけだっつーの」

毎度毎度コイツは良く判らない。

俺は神。
この世界の神。
全てを作りし者。

そして、今目の前に居るのは。

俺が作った、人間の1人。

愛してる、何て。
言っても、信じてもらえないかもしれない。

俺は気まぐれだから。
それを、彼女は良く判っている。

だから、こそ。
その気持ちは、認めてもらえないんじゃないかと。
そう思う。

「…不思議なこというねぇMZD」
「お前も珍しく名前呼んだだろ」
「あんたが柄にも無い発言をするからよ」

本当、気まぐれなんだから。
でも、正直。
あんたが今、『愛してる』と言ってくれて、私は跳ね上がりたいほどに嬉しかった。

でも、ね。
あんたは神だから。
気まぐれな神様だから。

私も愛してる。
なんて言っても、嘘に決まってるだろって返してくるでしょう。
人をからかって楽しんでいるから。

だから、私の気持ちなんて、判らない。
ううん、私が言ったとしても―――あんたには伝わらない、と思う。

 

やってみなければ、結果は判らない。
けれど。

互いの性格を知っているから。
知られているから。

本当のことを言っても、それが真実だと思ってもらえない。

BGM:誰そ彼(片霧烈火)
2006/07/17