Love is you.

「ねぇ、MZD」
「んー?」

俺は神様。
彼女は

は一般人といやぁ、一般人。
こんなんでも今は一流のシンガーソングライター。
俺が半ば強制的にスカウトした女。

俺らの出会いは冬の公園。
は歌を歌っていた。
その歌に俺は自然と引き寄せられた。
そして、 に―――歌手にならないかと、誘いをいれた。

最初は渋っていた はその翌週、両親を事故でなくした。
祖父母も親戚も何か伝もあるわけでなく、 は生きることに必死だった。

また公園で歌を歌っていた は、俺とまた出会った。

生きる為。
お金が必要だから歌手になって生きていけるなら、やりたい。
そう言った。

好きだから歌うんじゃない。
生きる為に歌うんだ。
彼女は、そう言った。

そういったけれど、彼女は音楽というものが好きだった。
才能が眠っていたのだろう。
あっという間に彼女は一流の歌手へと変貌した。

「…―――♪」

が鼻歌交じりに歌を歌い始める。
あぁ、これ俺の好きな曲じゃないか―――。

 

走り出せ 進み出せ
道は一つじゃない

一歩 歩みを違えれば別の道
けれど 違えた道を戻るなんて出来ない
戻りたいなんて 無理よ
ResetButtonは 存在しない

Let's go to my world !
進もう 自分の世界
迷っても良い 考えても良い
何したって良い
だけど 戻るなんてことは出来ないの

 

と俺が出会ったのは偶然。
そして、必然。

「お前なー、人の好きな曲歌うなよ」
「えっ!? MZDってこの曲好きなの?!」
「何だその心底驚いた顔は」
「や、だって…私の曲好きになってくれるなんて、思わなくて…」

嬉しいんだ。
物凄く。

「なーに言ってんだよ。俺はお前が気に入ったからスカウトしたんだぜ?」
「気に入ったって…どんな意味でよ」
「そのまんまの意味」
「…さいでございますか……」

そして―――俺が、お前に惹かれるのも。
偶然であって、必然だ。


Love is you. (愛は貴方。)

お前自身が、俺の必要とする愛だから。
だから俺は、お前を求め続ける。

BGM:憂色〜Love is you(ポルノグラフィティ)
2006/07/18

作詞なんてやるべきものじゃない。