長過ぎた旅路に己は何を思うか

「珍しいね、あんたみたいな人がこの道を通るのは」
「それはどういう意味なのだろうね?」
「いろんな意味で。あんた、ホント面白い人だよ」

 少女は、セイロンより一歩前を早めに歩いていた。その少女は、シルターンから来ているというのには気づいているようだ。少女が面白いというのは、主が見えないからだろうか。

「ま、何であんた一人で旅してるかとかは聞かないけどさ」
「おお、そうだと助かるぞ」
「イコール、私の旅の理由も詮索するなって事になるんだけど」
「あっはっはっは! 童も十二分に面白いではないか」
「ふふ、よく言われるわ!」
「気に入ったぞ。童、名をなんと言う?」
「人に名前を聞く時は、自分から名乗るもんだろ?」
「あぁ、そうであったな。我はセイロン」
「私は
「また会う機会があれば、じっくり話をしてみたいものだな」
「そうね。じゃ、私急いでるから!」

 彼らが、「忘れじの面影亭」で再会するのは数日後。

2006/12/22,2012/09/22修正