何度も

言っておけば良かった。
君に。

好きだ、と。
愛している、と。

何度も、何度も言っておけば良かった。
俺の声が枯れる位。

叫ぶくらいに。

 

…」

彼女は、もう居ない。
―――光となって、消えた。

…っ…!!!」

彼女が死ぬ直前、言った事が鮮明に脳裏に描けた。
そのとき知ったその事実も、全て。

「レプリカだったなんて…」

判らなかった。
なぜなら、彼女は隠していたから。

心配を掛けさせぬようガイには隠していた。

周りは皆、知っていたのに。

暗黙の了解で。
彼女の願い出で。
ガイには、誰一人と彼女がレプリカであることは言わなかった。

「でも俺には…レプリカだろうと何だろうと…っ」

という一人の少女が好きだった。
他の誰でもない。

彼女だけを愛していた。
心から。
心の底から。

「俺よりも…俺よりも若いっていうのに…」

どうしてこうも、世界は残酷なのだろうか。

…」

君が願ったこと。
俺が、絶対に叶えるから。

「自分で進む道を探す世界を…」

彼女が望んだこと。
スコアに縛られない世界を、と。

その願いを託して、彼女は消えた。

「絶対に、叶えてみせるよ」

君のために。

BGM:青いベンチ(サスケ)/何度も(ポルノグラフィティ)
2006/04/08