silence

「おーいガーイー!」
「あぁ、 …ってうぉあああああ!? だっ、ちょ、ま、や、やめ…っ!!!」
「あ、ごめ…」

さっとガイから離れる

「勢いづいちゃってつい…」
「いや、俺の方こそすまん…」

未だ女性恐怖症は治らず。

「さっきアニスとジェイドに遊ばれたばっかりでつい過敏反応を…」
「あぁ…あのペタペタ…」

可哀想に、という目で見られてちょっとばかし悲しかったりする。

「…いや、まぁ、そうされてることで治るかもしれないし、仕方ないよ」

女は嫌いじゃない。
だけど、身体が過敏に反応してしまって。

だから、言えない。
のことが好きだって。

怖い。
拒絶されそうで。
だからその気持ちは押さえつける。

好きだよ。

ってそう一言言えれば良いのに。
それが言えない。

でもいずれは。
彼女に言いたい。

好きだよ、って。
愛してるよ、って。

誰かに、彼女が奪われる前に。

「―――ガイ?」
「いや、何でもない。大丈夫だから気にするなよ」

そう笑って取り繕って。
彼女が心配そうに去ってゆくその後姿を抱きしめたいと思っても、身体が拒絶してしまうから。

黙っていよう、この気持ちは。
言える日まで。

BGM:夜はお静かに(ポルノグラフィティ)
2006/05/03