花言葉

知っていますか。
その花の『花言葉』を。

 

ふと買い物に来たその町の花屋で、彼女は一言つぶやいた。

「…大佐みたい…」
「私が何か」
「うわわわわ!?」

何もそんなに驚かなくても。
呆れるように言うと は仕方ないですよビックリしたんですから!と抗議する。

がジェイドみたいだと言ったその花。
それはミニバラ。
その名のとおり、小さなバラだ。
確か名称は―――、

「…シューティングスター」
「…大佐?」
「このミニバラの名称です」

そうなんですか、とふとジェイドを見ると少しばかり彼は笑っていた。

「どうしたんですか?」
「いえ、どうしてこれが私みたいだと言うのかと思いまして」
「え、あ…、中が黄色いのが大佐の髪みたいで外側の赤が大佐の瞳みたいだなぁ、と思って」

のその返答にジェイドはきょとんとして動きを止めた。
が、ふとその花に気付いて言う。

「そうですね… にはこれが似合いますよ」

そういってジェイドが指差したのは白いヒアシンス。

「白いヒアシンス、ですか?」
「そうです」

私には似合いませんよ。
がそう言うとジェイドはそういう の言葉を否定した。

「…白いヒアシンスの花言葉、知ってますか?」
「花言葉…?」
「『目立たない愛らしさ』。貴方にぴったりです」

そうジェイドに優しい眼差しで見つめられて は顔を逸らす。

「ちなみに、ミニバラの花言葉は『特別の功績』なんですよ」

そう言って、 の頬に軽く口付けを落とした。

BGM:Perseus〜ペルセウス〜(島谷ひとみ)
2006/04/08

花屋の前で迷惑だろ。
シューティングスターの黄色い部分多少大佐の髪の色とは違いますが、気になる方は探してみてください。