証拠

証拠が欲しい。
そう が言ったのはいつのことだったか。

「ジェーイドっ」
「何か?」
「証拠を下さい。愛の証拠を」

これがいつもの会話。
今では日常茶飯事化しつつあるこの会話。
だが、ここ最近はジェイドが任務だなんだで居なかったので久しく の顔を見た気がする。

「また、ですか?」

そう苦く笑い、読んでいた本を閉じて に向き直る。

「またって何よぅ。久しぶりに会ったのよ?!」

どれだけ恋人を待たせれば済むの!?
そういう にジェイドはさらに呆れ、それから に手を伸ばす。


「何、ジェイド?」

そのまま顔を近づけて口付ける。

「…コレで満足ですか?」
「うん、満足」

華のように笑って、それから はとたとたとジェイドに背を向けて走り出す。
ぴたり、と一瞬ばかし止まって、振り返る。

そして。

「ジェイド、大好きだよ!」

そう言って、彼女の姿は小さくなった。

BGM:proof(angela)
2006/04/29