もう戻れない

「…」

もう戻ることは許されない。

「ジェイド…」

大好きだった人。
貴方を私は裏切った。

判ってた、敵だったから。
スパイとして潜り込んでいたから。
だからいずれはこうなるんだって、判ってた。
別れる時が来るんだって。

「…もう、あのときには戻れないんだ…」

本当に大好きだったんです、貴方のことが。
それだけは裏切らない。
絶対に。

「ジェイド…」

手を伸ばしても、彼を抱きしめることはもう、出来ない。

「ごめんね…」

この気持ちを信じてはくれないかもしれない。
絶対、信じてくれないでしょう。

だけど、私は―――。
本当に、貴方が好きだった。
愛していたの。

 

でも。

 

 

次に会うときは、敵。

BGM:別れ話をしよう(ポルノグラフィティ)
2006/05/03