libido

「…、ジェイド」
「何でしょう」
「あえてもう一度聞くけど、一体何」
「何がですか?」
「この体勢」

その次のジェイドの言葉はなかった。
にこやかに笑っているだけで。

「…
「何か」
「襲っても宜しいでしょうか?」
「…謹んでご遠慮します、カーティス大佐」

呆れたように目を逸らして、 は言った。

「またですか」

そういう に、相も変わらず笑っているジェイド。

「いいじゃないですか」
「嫌です」
「どうしてですか?」
「ジェイドが襲いたいというから」
「何故ですか…」

はぁ、とジェイドも溜息を吐き出して呆れる。

「反発したくなるの」
「じゃぁ襲いません」
「有難う、仕事に戻らせてもらうわ」
「結局そうなるんですか」

そう言って逃がさんといわんばかりに の首筋に口付ける。

「…今晩お付き合いしていただければあと2ヶ月は何もしませんよ」
「結局2ヵ月後にはまたヤられるんじゃない」

はははそうですねぇ、と笑いながらジェイドは眼鏡を取る。

「ダメですか?」
「…この確信犯…っ」

眼鏡をつけていないジェイドにはどうにも弱く。
それをジェイドは判っているからわざと眼鏡を外す。

それから に口付けて。
その口付けは徐々に深くなっていって。
開放されたとき、 は諦めた顔で言う。

「…もう、好きにして」
「有難う御座います、

最後にハートでも付いてるんじゃないかというぐらい軽い声で言うジェイドに、 は呆れるしかなかった。

 

翌日にはげっそりしたまま廊下を歩く の姿があったとか。

BGM:リビドー(ポルノグラフィティ)
2006/05/03