Good Morning.

「…ちょっと待ってください」
「何かあった、ジェイド?」
「何故貴方は起きているんですか」

いつもならこの時間には起きているはずがない。
ジェイド以外は誰も起きていない時間だ。

日が昇り始め空が黒から青へと変貌を遂げる時間、彼女が起きているなんて―――。

珍しすぎる。
今日は雪でも降りそうな気がする。

「え…あ、あぁ、目が覚めちゃってさー」
「珍しいですね…。えぇ、ものすごく、珍しいです。ものすごく」
「『ものすごく』をやけに強調しないでよ」
(…っていうか、私寝てないんだけどね…)

いわゆる、徹夜だ。
コレを彼に言ったらどうなることやら…。

「…あー、眠い」
「…目が覚めたんじゃないんですか」
「急に眠くなってきたのよ」

仕方ないでしょ。
そう言って、ベッドに潜る。

「人の居る前で寝ますか」
「眠いから寝るの」
「襲いますよ」
「…勘弁してよ…。…私徹夜してたから眠いんだよものすごく…寝させて」
「…成る程。だからこんな時間に起きていた、ということですか」

判りました。
寝させて差し上げますよ。

「襲いませんから安心して寝てください。見張りは私がやってますから」
「宿で見張る必要はないでしょう」
「そうですね、貴方が他の男に攫われないように、でしょうか?」
「何で」
「貴方の寝顔がどれだけ可愛らしいか自分で判っていないでしょう」

判るわけないだろう。
見れないんだから。

メールマガジン配信:2006/05/06