Sweet Lovers

「また作っているんですか?」

その声に彼女はこちらを向かずに言う。

「いいじゃない。趣味なんだから」
「女らしい趣味ですね」

くすくすと笑うジェイド。
それにふて腐れるようにしながらケーキを仕上げる。

「味はちゃんと保障してるわよ」

むすっとしてそういう彼女にジェイドはつい笑う。

「何よ」
「いえ、そうしている貴方が可愛らしくて」
「…はい!?」

変なことを言う奴だ―――。
そうつくづく思う。

「ケーキ、頂いても宜しいですか?」
「え…、あ、別に…」
「では紅茶も準備して」
「あ、うん…。って何するのよ」
「私の部屋で二人で食べましょうか」

にこやかにジェイドは言う。

「別に構わないけどさ…」
「有難う御座います」

そうして紅茶の準備をして、ジェイドの部屋に行って。
それが、実はいつものことで。

そんなのも悪くないって。
いつも思う。

メールマガジン配信:2006/05/12