(あいつに会うのもどれくらい振りだろう)

職業柄、二人の休みが重なることは珍しい。
最近は、彼女が可愛くて仕方がない兄のせいで、『わざと』重ならないようにされているのではないかと思うようになった。
否定出来ないからだ。

任務でもコンビを組むことは滅多にない。
やっぱり仕組まれているとしか思えない。

昔は、よく一緒だったのに。

(昔と今は、違う)

歳が近い人間がいなかったからだろう。
あいつはよく俺のところに来た。

今でもそうだが、彼女は他の奴の前では弱音は吐かない。
逆に迷惑がかかるとでも思っているんだろう。

俺だけだ。
あいつが、弱音を吐いたり、相談事を持ってくるのは。

だから、表には出さないが、あの二人には勝っている、なんて密かに優越感を感じている。
それと同時、独占欲すら満たされる気がしている。

「おかえり、神田」
「…あぁ、ただいま、リナリー」





優越感と独占欲

(神田がただいま、なんて珍しい。何かあったの?)(別に。気分だ)

2008/09/14